【窃盗】故意を否定しつつも、不起訴処分に

【窃盗】故意を否定しつつも、不起訴処分に

日本に観光にきた外国人の方が、あるテーマパークで、窃盗の疑いで逮捕されたという事案です。ストアで手にした商品を持ち、写真を撮るために外に出たところで「窃盗」を疑われて逮捕されました。日本語を話せず、事情をうまく説明できなかったことから、盗むつもりだったと疑われたようでした。

逮捕直後から依頼を受けました。同行していた友人の話を聞いて証拠化したり、捜査機関に対して当時の防犯カメラ映像の確認を求めました。証拠上、窃盗の故意や不法領得の意思がないことを明らかにしつつ、取調べに対しては黙秘を徹底しました。通常の勾留期間よりも短い期間で不起訴処分となり、釈放されることになりました。

日本語を話せない外国人の方は、犯罪を疑われても、うまく弁解できない場合があります。その結果、逮捕までされてしまうことがあります。日本に住居がなければ、なかなか釈放されることもありません。本件の逮捕はとても理不尽でしたが、早めに対応できたことで、依頼者の不利益も最小限に抑えることができたと思います。

外国人の方への理不尽な捜査は、今後も続くかもしれません。住居がないとか、母国に逃亡する可能性があるとかいう理由で身柄を拘束し続けるのはとても野蛮な発想です。当事務所は、外国人であっても、日本人であっても、依頼者の権利を守るために闘い続けます。

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